AQUA SEEKとは?漏水原因特定調査を徹底解説

漏水原因の特定は、建物トラブル解決の最重要工程です。原因が曖昧なまま是正工事を行っても、再発リスクは消えません。AQUA SEEKは、赤外線カメラや各種調査手法を用いながら、漏水原因を論理的に絞り込み、再発防止まで見据えた提案を行う漏水原因特定調査サービスです。
本記事では、躯体漏水の発生メカニズムから調査方法、正しい是正の考え方まで詳しく解説します。
AQUA SEEKとは?漏水原因特定調査の定義と強み
「AQUA SEEK」とはKANA TECHSが保有する「漏水原因特定調査」という商標をさらに認知されやすいように追加したメインタイトルです。目的は<漏水する理由と原因を調査し探求、また是正提案をすること>でありその一連をAQUA SEEKは定義しています。
世の中には「雨漏り診断」とか「屋根診断」など建物に発生する雨漏りに起因する事象に対し、持ちあわせている知識と「資格証」なるものを持って難しいことをなるべく簡単に(たぶん)説明をしてくれる世話役が存在します。
ちなみに防水関連に30年以上携わってきたわたしは「診断士」というライセンスは持っていません。持たない理由は:試験を受けるのに準備するのも対策するのも時間の無駄かもしれない。という考えです。
そもそも、躯体漏水に同じパターンや同じケースは無く、理由と原因、現象は千差万別であることから「診断士」なる試験内容で一括りにできるわけがない。もちろん保持している人には「まぁ、がんばって」と声をかける、かもしれない程度。の価値でしかない。ごめんけど。
さて、雨漏りに限らず躯体漏水に関して北海道から九州まで、日本海側や太平洋側にある各地の漏水現場を依頼を受けて事前現地調査をすると教科書には書かれていない様々な漏水条件が幾重にもなって起きていることがほとんど。だから漏水原因を探求していくのは奥が深くて非常に面白い。
- マンション
- 教育施設
- 工場・研究所
- 公共交通機関施設
- 商業ビル等の施設
本業は「建物の”防水”をメインにしたリノベーション会社」の自称:トップ・クリエイティブ・マネージャー。
全国各地からお声がけいただき実際の建物と図面を拝見しながら漏水原因調査+是正するためのプランニングをご提案しています。
※出張費とは<交通費>+<調査技術費>です。ぜひ直接ご相談ください。
漏水原因を特定するための事前調査とヒアリングの重要性
漏水原因を探求するためにはまず、事前の現場下見の段階でヒントとなる建物の環境をあらゆる角度から知る必要があります。
- 立地環境
- 用途
- 築年数
- いつからはじまったのか
- どういうときに漏水するのか
- どれくらいの量なのか
日常使用されている方や管理されている方に出来るだけ細かくヒアリングすることによって、漏水する位置や背景を具体的にイメージして漏水条件をプロファイルし、早い段階で漏水原因候補を絞っていき仮説を立てては壊しながら狙いを定める狩猟型探偵モードに入ります。
躯体漏水はなぜ起こるのか
答えは簡単で「水が通る経路ができてしまったから」に尽きます。
では「なぜ経路ができてしまった」のか、またそれはどういうことなのか。
ほかのコラムでも記述している通り、
- 地震や風圧力によって挙動を繰り返した躯体にクラック(ひび割れ)が発生したことが起因
- 熱収縮を含む経年による伸縮
- 破壊
などが経路ができてしまった原因の一部として考えられます。そこに多量の雨や水、風を伴った雨がぶつかることで穏やかな時間は一変し、漏水対応に追われることになります。
漏水のサインとは?見える症状と見えない初期兆候
大きく分けって明らかに見える漏水と「まだ」見えない漏水”予備軍”があります。
- 内装の一部または広範囲が黒ずんできた
- 天井から鍾乳洞らしきものが発生
- 壁の一部または広範囲に白い粉がある
- 錆色のシミが見える
- 見えないところで水らしき音がする
滴下するまででもないけど「怪しい~」現象として以下の見えない症状があったらもしかすると漏水しはじめてるか、すでに漏水しているかもしれません。
漏水調査で原因が特定できない理由と失敗事例
漏水原因を特定することは非常に難しいものであり、さらに雨漏り調査というのはほぼ人の手で行われていることから短時間で原因を突き止めるのは至難の業です。そのため方々でたま~に聞くのが、
- なにをやっても原因が分からなかった
- 漏水再現できなかった
- 他社で調査してそのまま工事したが改善しなかった
とくに「3.他社で調査してそのまま工事したが改善しなかった」について思うことは、なぜ是正に踏み切ったのか。
調査する側の心理として、<調査しても原因が判明しないなら是正工事で水を止めればいいだろう。>というのがあるのではないでしょうか。
人間の過去の経験と知識と勘だけに頼った調査だけでは、原因追及に至らないケースが多々あります。漏水原因特定調査は漏水している実態を予め把握し、どのような調査が適しているのかを選択したのち見落としが少ない精度の高い機材を使って調査することでほとんどの漏水原因を突き止めることができます。
赤外線カメラによる漏水調査の有効性
漏水原因を特定するのに欠かせないのが「赤外線カメラ」。
特定のメーカーでもピンからキリまで様々なカメラがあります。スマホに接続できるコンパクトサイズからスーツケースに入れるような大きさ、ドローンに取り付けられる高性能なカメラ。
用途に応じて使い分けることもありますが、私は2026年現在FLIR T530を調査で使用しています。現場で見落とした色の変化も、アプリケーションを使用すればPCで細かく彩度、明度を調整することができるため精度の高い成果物を報告書として提出できてお客様にも説明しやすい点がFLIR T530を使用する理由のひとつです。
コンクリート躯体や内装に対してはその有効性を発揮しますが、外壁の磁器タイルや鉄板屋根では熱反射するためその場合は別の方法で調査を行います。
現場によって、有効か無効かを選択しているのでご相談ください。
調査方法今週のベスト10
①高圧散水調査
メリット:台風と同等の水圧と量を広い範囲で再現できる。
デメリット:機械設置とエンジンタイプの機材から出る騒音が大きい。
②紫外線水溶液を使った調査
メリット:濾過されることなく漏水箇所から出てUVライトを照射すればハッキリ反応する。
デメリット:使用できる範囲が限定的になる。
③気体(ガス等)調査:
メリット:大掛かりな装置を設置する必要が極めて少ない。
デメリット:気体だから抜け道があったらどこからでも気体が放出され判断しにくい。
④電気抵抗試験:
メリット:大掛かりな装置を設置する必要が極めて少ない。
デメリット:金属など通電可能な物質に反応してしまうため使える箇所が限定的になる。
漏水状況と建物の環境によって①~④の単独調査もあれば、どれかの組み合わせで調査することもあります。
判断基準は事前の現地確認が必須です。
漏水原因特定のために必要な準備と調査体制
確実な調査を行うためには、漏水している状態と建物の環境を事前に確認する必要があります。いろんな可能性を考えて、お客様が納得される報告書を作成する義務があるため事前に必ず共有していただくものがあります。
- 竣工図
- 漏水状況の記録(記憶)
- 現地周辺確認
- 調査予定範囲の状況
- 求められる最終形態(調査のみor調査+是正)
漏水の本当の解決策は調査を実施た会社が是正工事の最後まで責任を持つことで「正しい調査と正しい是正」といえます。非破壊調査で分かる原因は80~90%程度。残り10~20%は是正工事で決まります。
調査も是正工事もおこなう弊社は今のところ100%の確率で原因追及できて100%是正できているのでご興味ございましたらご相談ください。