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初めての防水工事!塗料の種類を徹底解説

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5種類のコンクリート躯体の外壁防水塗料と特性

コンクリート躯体への防水工事を後回しにしてしまうと、小さなクラック(ひび割れ)や湿気が徐々に深刻な問題に発展することがあります。例えば、雨水が内部に浸入し、鉄筋が錆びて膨張してしまうと、最終的にはコンクリートの補修や再施工に予想外の費用が発生します。これを防ぐためには、早期にコンクリート躯体への防水工事を実施し、建物を守ることが最も重要です。
コンクリート躯体への防水塗料は、建物の耐久性を保つためにも大切です。選び方や特性を理解することで、効果的な防水が実現できます。本記事では、塗料の種類やメリット、施工のポイントを解説します。

アクリル系塗料

アクリル樹脂を主成分とした塗料で、取り扱いやすく施工が比較的容易です。乾燥が速いため、短時間で仕上げられるのが特長です。柔軟性があり、ひび割れに対しても対応力があります。一方で、耐候性や耐水性が他の塗料に比べて劣り、長期間の使用には向きません。特に湿気の多い場所や、気温の変化が大きい場所では劣化が早くななるため、塗り替えの頻度が多くなります。軽微な防水目的であれば屋外の壁面や屋根など広範囲に使用可能ですが、強い雨水や水圧にさらされる場所には不向きな塗料です。塗膜は硬めで光沢感があります。

ウレタン系塗料

柔軟性と密着性に優れた塗料で、下地の動きに追従しやすいのが特長です。防水層として均一な厚みを持たせることができ、さまざまな下地に対応しやすいという利点があります。
一方で、湿度が高すぎると塗料の硬化が遅れることがあり、低温では塗料が乾燥しにくくなる場合があります。施工には、天候や温度の調整が求められるため注意が必要です。色の選択肢が豊富で、建物のデザインや美観を損なうことなく防水機能を提供します。これにより、デザイン性を重視する場合にも適しています。

シリコン系塗料

耐候性や撥水性に耐紫外線性を誇り、紫外線や雨風などの過酷な屋外環境でも長期間安定した防水効果を発揮します。
塗膜は柔軟性があり、ひび割れや劣化を防止します。さらに、塗布後の美しい仕上がりと色褪せにくさが特徴で、表面が汚れにくく、美観を長期間保ちやすいという特長があります。施工も比較的簡単で、工期が短く済み、コストパフォーマンスも良好です。建物の特性や環境に最適なシリコン系塗料を選び、丁寧かつ確実に施工することで、長期的な防水効果と美観を保つことができます。

エポキシ系塗料

強い接着力と酸やアルカリなどに対して耐化学薬品性を持ち、水や油に対する耐性が求められる工場や倉庫の床、地下室や貯水タンクなどに広く使用され下地の保護に適した塗料です。また、塗布後は硬化が早く、強度が高いため、早期に防水層を形成することができます。
施工には専門的な技術が必要になりますが、正確な下地処理と塗布方法を守ることで、非常に高い防水効果を得ることが可能です。

塗膜防水材

コンクリートや鉄筋コンクリート構造物に直接塗布することで、防水層を形成する塗料です。防水効果が高く、施工後は継ぎ目のないseamless(シームレス)な膜が形成されるため、継ぎ目や隙間からの水漏れを防ぐことができます。特に、狭い場所や複雑な形状の施工面でも均一に塗布でき、効果的に防水を施すことが可能です。塗布後は柔軟性と密着性を持ち、クラック(ひび割れ)の発生を抑え、長期間にわたり建物を守ります。ウレタン塗膜防水やFRP防水などの種類があり、用途や環境に応じた選択が可能です。

99%のコンクリート壁に防水塗料を塗布したほうが良い理由

構造的な劣化の防止

コンクリートは、時間経過とともにクラック(ひび割れ)が発生します。そこに水の浸透が繰り返されることで、内部の鉄筋がさびて膨張し、その圧力でコンクリート破壊に結びつきます。そのため、構造物の強度が低下することに繋がります。それらを防ぐためには、コンクリート躯体への防水をあらかじめ行うか、定期的に行うことによって構造物の長期的な強度を維持することが出来ます。
海岸沿いや湿気の多い地域、または地下の構造物には高品質の防水工事を行い、水分が内部に浸入しないようにすることが懸命策であり、建物の構造を長期間健全な状態に保つことができます。

カビや腐朽の防止

コンクリートが吸収した水分は、湿気として建物内部にも影響を及ぼします。水分が浸透すると室内側の壁に湿気がたまり、カビの発生や木材部分の腐朽を引き起こし、住環境に悪影響を与える可能性があります。腐蝕が進行するとコンクリートの劣化が進み、構造自体が弱くなる可能性があります。これらの問題を防ぐためには、防水処理が効果的であり、適材適所の材料でコンクリートを保護することで、外部の水分や湿気をシャットアウトし、これにより躯体内部の常態を健全に保つことができます。

経済的なメリット

劣化や水漏れが進行すると、修理や補修にかかるコストが増加します。クラック(ひび割れ)が進行すれば、鉄筋の錆びやコンクリートの劣化が進み、大規模な補修工事が必要になり、維持管理コストが大幅にかかることもあります。居住空間に水漏れがあると、それが原因で内装材の劣化が極端に進行し、また家具や設備に影響を与えることがあります。定期的に防水処理を行うことで問題を未然に防ぐことができ、長期的に見れば修繕費用を大幅に削減でき、経済的なメリットが得られます。

美観の維持

コンクリート躯体の表面は、時間とともに雨水や紫外線、または汚染物質などにさらされることで、色あせやひび割れ、黒ずみやシミが目立つようになり、美観が損なわれます。特に外壁や屋上など、外部にさらされる部分は劣化が早く、建物全体の印象に大きな影響を与えます。防水加工を施すことで、これらの劣化原因を防ぎ、コンクリート躯体の表面を保護することができます。さらに、防水塗料には色や仕上がりにバリエーションがあり、建物のデザインに合わせた美しい外観を維持させる役割があります。防水層がしっかりと形成されることで、ひび割れや汚れが目立ちにくくなり、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。

防水塗料の選び方と注意点

使用目的に応じた選択

防水塗料は使用場所や目的によって異なる性能が求められます。例えば、屋上やバルコニーのように紫外線や天候の影響を受けやすい場所には、高耐候性や高耐紫外線性の高い塗料を選ぶことが重要です。また、地下室や貯水タンクなど水圧がかかる場所には、強力な密着力と耐水性を備えた塗料が必要です。場所に合わせた適切な防水材料を選ぶことで、効果的な防水が実現します。

耐久性とメンテナンス性

塗料の耐久性は非常に重要です。特に外部環境にさらされる場所では、高耐候性や高耐水性が求められます。また、メンテナンスが容易な塗料を選ぶことで、長期的なコスト削減にもつながります。
防水材料を選ぶ際には、その耐久性を確認しましょう。例えば、シリコン系やウレタン系は比較的耐久性が高く、エポキシ樹脂系は密着力と耐水性が強くいことから、前述のシリコン、エポキシ樹脂は高耐久性が長いです。このように耐久性が高い材料を選ぶことで、長期的なメンテナンスコストを削減できます。

施工方法と施工条件の確認

材料によっては、施工に特別な条件や技術がほとんどです。施工時の気温や湿度にも注意が必要なので、環境や施工条件を満たす材料を選ぶよう努めましょう。

環境への配慮

VOC(揮発性有機化合物)を含まない環境に優しい塗料や水性塗料を選ぶことで、健康や大気汚染への影響を軽減できます。また、長期間耐久性のある塗料を使用すれば、再塗装の頻度を減らし、資源の無駄遣いを防げます。

試験と評価

耐水性や耐候性、耐紫外線性などの性能試験結果を確認し、使用環境に適した塗料を選ぶことが必要です。施工後の塗膜の均一性や密着性も重要で、施工基準を満たしているか評価が重要です。さらに、耐久性試験を通じて、塗料が過酷な条件でも長期間効果を発揮するか確認します。環境試験ではVOC排出量や環境負荷も評価基準となり、環境に優しい材料を選ぶことが求められます。品質管理や規格認証がある材料を選ぶことで、信頼性と安全性が確保できます。

効果的な施工方法とメンテナンス

施工手順は主に4つ

下地処理

施工前にコンクリート表面を十分に清掃し、ひび割れや欠損があれば補修します。表面が乾燥していることを確認し、埃や油分を取り除くことが重要です。

プライマーの塗布

塗料の密着性を高めるために、プライマーを塗布します。プライマーの選定は塗料と同じメーカーの製品を選ぶことを推奨します。乾燥時間を守り、十分に乾燥させます。

塗料の塗布

塗料は、ローラーや刷毛を使用して均一に塗布します。必要に応じて、2〜3回の重ね塗りを行います。各層の乾燥時間を守ることが重要です。

仕上げ処理

最後に、接合部や隅の処理を行い、必要に応じてトップコートを施します。これにより、塗膜の耐久性をさらに高めることができます。

メンテナンス

定期的な点検

定期的に防水塗装の状態を確認し、クラック(ひび割れ)や剥がれがないかをチェックします。特に接合部や高湿度の場所は重点的に確認します。

早期の補修

小さなクラック(ひび割れ)や剥がれを発見した場合は、早めに補修を行います。放置すると劣化が進行し、大規模な修繕が必要になることがあります。

洗浄とメンテナンス

汚れが付着した場合は、適切な洗浄方法を用いて清掃します。高圧洗浄機を使う際は、塗膜を傷めないよう注意が必要です。

再塗装の計画

使用する塗料によっては、一定期間ごとに再塗装が必要です。メーカーの推奨するメンテナンススケジュールに従い、定期的に見直しましょう。

まとめ

コンクリート防水塗料は、建物の耐久性と快適性を保つために重要です。適切な選び方と施工方法、定期的なメンテナンスを行うことで、効果的な防水対策が実現できます。専門家のアドバイスを参考にし、安心安全な環境を手に入れましょう。

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