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【必読】地下室の漏水はなぜ起きる?放置のリスクとは

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地下室や地下通路などの空間は、日々の生活や施設運営を支える重要なインフラです。しかし、目に見えない場所だからこそ、漏水・雨漏りといった問題が見過ごされがちです。実はその水が、コンクリート構造に深刻なダメージを与えているかもしれません。
本コラムでは、地下構造における漏水の実態と課題、そして防水ではなく「止水」が求められる理由について、現場目線でわかりやすく解説します。

地下室の漏水・雨漏り(躯体漏水)の実態とは

地下空間を支える構造体と漏水の現場

駅、商業施設(商業ビル)、研究所、工場、マンションなどの地下空間は、鉄筋コンクリート(RC造)で構成され、エレベーターピットやエスカレーターピット、地下道や設備室、居室などさまざまに利用されています。たまに長距離通路を主体としている構造体は、ボックスカルバート(PC造)によって作られていることもあります。

漏水の原因と現場対応の現状

一般的に鉄筋コンクリート躯体(RC造)の地下構造の場合、コンクリートの打ち継ぎ部、天井、壁のクラック(ひび割れ)から漏水・雨漏りすることが多く見られます。そのほとんどは「受け」と呼ばれるドレンパンを取り付けて出てくる水を見えないように別の個所に逃がして排水する典型的な「根本解決を諦めた対処」をして凌いでいる現場を多く見ることがあります。時々、直面する「湧水(ゆうすい)」があり、床面から湧いてくる水を止めるには苦労させられます。

ボックスカルバート構造の課題

ボックスカルバートの場合は、ジョイント部分から流れ込んでくる水が問題となり、鉄筋コンクリート(RC造)と同様に目隠しするほか方法がないのかもしれません。

コンクリート構造体に及ぼす水の悪影響

水を逃がすだけでは不十分?鉄筋とアルカリ性への影響

コンクリート強度に必要な「鉄筋」と「アルカリ成分」の側面から考えると一般的な”出てくる水を逃がして見えないようにする”のは躯体にとっては重大なストレスになり後々残念な結果に繋がるものでもあります。

アルカリ成分の溶出と鉄筋の腐蝕

コンクリートを通過してくる水は、①コンクリートのアルカリ分を長年にわたり溶出させる恐れがあること、②内部鉄筋を侵蝕する恐れがあります。これらの①と②は、先に記述したようにコンクリートの強度を低下させる可能性(あくまで)を否定できません。

水を“逃がす”から“止める”へ

見えないように水を逃す処理は一時的な対策にすぎません。そのため、構造体の健全性を守るためには、逃がすよりも「水を止めて計画的に浸入するチカラを軽減させる」必要があります。

地下構造の宿命と向き合う

立地にも関係する地下空間を作るうえで現実的に考えなければならないことは、その構造体の周りには常に水が存在していることであり、その環境は変えられない、ということを先ず知る必要があります。設計や維持管理の段階で“水と共存する”意識が不可欠です。

防水ではなく「止水」が求められる理由

防水工事は予防策であり、対症療法には不向き

建て終わった建物=既に日常的に運営されている建物を防水するのは現実的ではありません。その理由は、防水とは正しくは新築時に「予め水を防ぐ」役割と大掛かりな修繕工事時に選択される手段であり、水の入口側から施工する工法であることから、今回のテーマになっている【地下室の漏水・雨漏り(躯体漏水)について】には不向きです。

既存建物への対策は「止水」が現実解

従ってこの場合は、止水を選択するしか今のところ方法はありません。建物の運営を止めず、局所的に施工できるため、現場の状況に合わせた柔軟な対応が可能です。

KANA Techsの特殊止水とは?

持続可能な建物維持のために

目先の対処か、根本解決か

ドレンパンを使用して一時凌ぎをするか、本格的に水を止めてコンクリート躯体と住環境の両面を良い環境にするのか。選択肢は明確です。

利用者視点の判断が未来を左右する

建物の中長期的な維持には、利用者の安全と快適性を第一に考えた判断が求められます。利用者の立場になった最善の答えを出せる建物管理者、またはオーナーの決断が建物を持続可能な中長期維持に繋がる方策と思われます。

まとめ|地下室の漏水対策は「止水」が鍵

地下空間は常に水と隣り合わせにあり、鉄筋コンクリート構造(RC造)ではクラック(ひび割れ)や打ち継ぎ部などからの漏水・雨漏りが避けられません。従来の「水を逃す」対処法では根本解決に至らず、構造体の劣化を招く恐れがあります。防水では対応できない既存建物においては、「止水」が現実的かつ持続的な対策です。利用者の安全と建物の長寿命化のためには、目先の処置ではなく、将来を見据えた判断が求められます。


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